2012年11月6日火曜日

開催報告 10/28 金沢医科大学 北陸3県家庭医療ワークショップ


行脚プロジェクトスタッフの菅家です。

金沢医科大学で行われた家庭医療ワークショップについて、
企画に関わってくださった 寺山さんから
報告をいただきましたので紹介します!!

寺山さん、ありがとうございました!
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はじめまして金沢医科大学4年の寺山敦之と申します。
今回、【北陸3県家庭医療WS】を開催させていただいたので報告します。

【企画への経緯】
 自分自身が家庭医療について1年ほど前から少しずつ学ぶ機会を得て、より多くの学生に普段の授業で学ぶ機会のない家庭医療というジャンルについて知ってもらいたいと思い、金沢医科大での企画を依頼させてもらいました。特に今回の企画のあと押しになったのは、夏期セミナーのときに中部地区で集まったときの熱い気持ちでした。

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【概略】
勉強会名:北陸3県家庭医療ワークショップ
日程:10月28日(日)
場所:金沢医科大学病院新館 12階 会議室

参加者
学生:金沢医科大=12名・福井大=4名・富山大=4名
(学年別:1年生から順に3,1,7,7,1,0名)
講師の先生:5名
*今回の企画にご協力頂いた金沢医科大学総合内科の先生方など4名の先生にも聴講してもらいました

【タイムテーブル】
12:30-     受付
13:00-13:15  ice break(=自己紹介)(学生)
13:15-14:15  北陸のプライマリケアや家庭医療の実際 #1(井階先生・三浦先生)
14:30-16:00  総合診療・家庭医療カンファ体験(小浦先生・井階先生)
16:15-17:15  北陸のプライマリケアや家庭医療の実際 #2(本多先生・小浦先生・吉岡先生)
17:15-17:35  80大学行脚プロジェクトについての説明・その他宣伝など・集合写真
18:30-20:30  懇親会

【ご協力頂いた講師の先生方】
けいじゅファミリークリニック 吉岡哲也 先生
十勝いけだ地域医療センター 三浦太郎 先生
富山大学附属病院 総合診療部 小浦友行 先生
恵寿総合病院 本多由季恵 先生
福井大学医学部地域プライマリケア講座/高浜町和田診療所
 井階友貴 先生

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@内容@

学生【ice break(=自己紹介)】
自己紹介に加えて、家庭医療へのイメージや自分の育った地域について少し話してもらい、次に各テーブルの初参加の学生に印象を述べてもらいました 初対面の人が多い中で緊張をほぐすと同時に、参加者の心の中で、その印象が今回のWSでどのように変わるかに注目してもらえたえたらなと考えて行いました 実際初めの静けさは休憩時間には無くなっていました
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井階先生【地域のお仕事】
実際の診療や症例ついて触れながら、家庭医療の特徴についてわかりやすく説明して頂きました。スライドにも大きく書かれていた専門医からの「視点の変化」に気付いてもらえたと思います。また家庭医療の特徴である「何でも誰でもずっと診る」というイメージを学生にもってもらえたと思います

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三浦先生【家庭医の色んな働き方】
地域診断についての体験を行いました ある地域へどのような医療が必要かグループで意見を交わし合いました 各グループでの意見がかぶらないほど様々な意見が出て、地域のニーズというものにどのように取り組んでいくのかを学べたと思います 「患者(地域)に応じて自分を変える」というメッセージも頂きました

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小浦先生・井階先生【症例模擬カンファレンス】
同一症例を呈示して頂き、鑑別診断パートを小浦先生に、家庭医療パートを井階先生に解説していただきました 鑑別診断パートではSQなどの手法を用いて、どのように問診していくか、主訴についてどのようにアプローチしていくか、についてグループワークを行い説明して頂きました 一方、家庭医療パートでは、家族図やBPSモデルに基づいて患者の治療方針を決定していくかについてだけでなく、その家族の不安や負担についてもグループワークを行い説明して頂きました どちらのパートでも、学生の意見交換が活発に行われていました

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本多先生【家庭医の研修について】
現在恵寿総合病院で研修されているため、家庭医の研修内容を中心に話をしていただきました 学生も実際の研修について具体的にイメージできるようになったと思います また学生のうちにできることについても少し話して頂きました

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小浦先生【病院総合医って、どんな仕事?】
病院総合医について話していただきました 実際の病院総合医での取り組み、またそこでの変化から、実際にどのよう患者さんを診るのか、病院総合医の魅力とつらいところについて語って頂きました

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吉岡先生【実際の診療と研修】
恵寿総合病院での診療、テレビで取り上げられたときのビデオを見ながら、実際の診療を拝見させてもらいました また家庭医の研修医を育てる仕組みや実際にどのようなことを行っているのかについても説明していただきました


【反省と感想】
反省点としては、準備時間を少なく見積もっていたことや悪天候などもあり、開始時刻が遅れました。その一方で「密度の濃い半日になった」「新しい視点をもてた」との声を参加学生からも頂きました。
参加した学生も積極的に取り組めていて、双方向のやりとりの多い時間を過ごせたと思います 初めて今回のような企画を開催させて頂いて、戸惑うことも多い半面それ以上の充実感を得ることができました 今後も今回のような企画をしていけたらと思います。


最後に今回WSを開催するにあたってお世話になった先生方に、特に井階先生に、この場を借りてお礼申し上げます。

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