2011年4月20日水曜日

プロジェクトの概要

「若手ジェネラリスト 全国80大学行脚プロジェクト」

平成22年4月、3学会が合併しプライマリ・ケア連合学会となってから約1年弱が経過し、外来、病棟、訪問診療、救急外来などで活躍する「プライマリ・ケア医、総合医、家庭医」という名称がマスコミなどでも見られるようになり、注目度、知名度は上がってきています。

しかし、学生や研修医と私達との接点は必ずしも十分とは言えません。信州大学、富山大学などでの先行研究によれば、学生時代に総合診療をはじめとするジェネラリストを志望している学生は30%ほど存在し、ジェネラリストに興味のある学生・研修医も少なからず全国にいるはずですが、現時点でもジェネラリストについての知識に触れることはなかったため存在を知らず、自分の進路に迷ったという学生・研修医の声を耳にします。特に近年は大学間の格差が大きくなっているように思います。

ジェネラリストを目指す学生・研修医にとって、年齢的にも身近な若手の存在、指導医層の中堅の存在、医者としての背中をしっかりと見せるベテランの存在など、様々な世代のロールモデルが将来のキャリアを考える際に必要であり、より接点を増やすために若手医師部会は平成23年2月に「若手ジェネラリスト 全国80大学行脚プロジェクト」を立ち上げました。

全国80の大学医学部の学生・研修医から依頼を募り、我々の活動に興味のある学生・研修医に対してワークショップやレクチャーを提供し、その最後に開業医の診療所見学リスト(PCFMネット 代表:松村医院 松村真司先生)や病院見学リスト(全国総合診療部リストなど)を参加者に提供し、実際に現場に行ってもらえるような道を作る予定です。


全国80大学(医学部)を会場に、プライマリ・ケア連合学会に所属する若手医師による学習会・ワークショップを開催するのが最初の目標で、約2年間かけて行う予定です。

今後活動を通して様々な方々とつながりを作っていき、うまく軌道に乗せられるように努力していきたいと思っております

今後とも若手医師部会の活動にご支援、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

文責 プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 副部会長
   プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会 代表 吉本 尚  2011.2.28

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