2013年9月18日水曜日

9/15-16 岡山大学 多職種チームアプローチ×カモネギWS


行脚プロジェクトスタッフの中山です。岡山大学で開催された多職種連携に関する勉強会についてご報告します。岡山大学の勉強会サークルOCSIAの主催、今回は公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団の助成を受けて開催しました。


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多職種チームアプローチ
         ×カモネギWS
~コメディカルスタッフと学ぶ
          家庭医療~
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【日時】2013年9月15日(日)~16日(祝)
【場所】岡山大学医学部MUSCAT CUBE 3階
【タイムスケジュール】
13:00-13:30 イントロ  

13:30-13:40 Disease
14:40-15:00 デモンストレーション①   
15:20-16:00 Illness  
16:00-16:40 Context   
17:00-17:15 家庭医療とは  
17:30-17:50 デモンストレーション②

17:50-18:15 学生活動紹介
19:00- 懇親会

 916日(祝) 9:00-9:10 イントロ 9:10-9:45 医療・介護・福祉の重要性 ワークA:職種について学ぶ 
9:55-10:25 プレゼンテーション  
10:35-10:50 チームケアの重要性 ワークB:患者のプラン作成 

12:00-12:10 初回訪問デモ 
12:10-12:20 日本の高齢者医療 
12:20-12:40 デモンストレーション+まとめ&優勝チーム発表

【講師】大阪家庭医療センター 中山明子 鈴木昇平 石井大介 花房徹郎 長哲太郎 蓮間英樹


コメディカルゲストのみなさま
岡山家庭医療センター・松坂内科医院 松坂英樹

【コメディカルゲスト】(敬称略)
岡山訪問看護ステーション看護協会 菅崎仁美 ・ いずみ薬局 中山弥生 ・ 佐藤医院 理学療法士 平井 忍 ・ ヘルパーステーションえくぼ 糸山智栄様、岡本佳子 ・ ひかり薬局介護相談事務所 佐藤やよい ・ 佐藤医院デイサービス主任 青木淳子

【目的】 患者さん、家族を通して多職種連携を学ぶ
【対象】 学生・研修医


【参加者】医学生29人 看護学生1人 医療系学生3人 医療従事者11人 その他医師3人


<あらすじ>
診断に迫るグループワーク
大学では多職種連携についてあまり教えてくれません。それって、実は研修病院だって同じだったりします。現場の中で何となく身に着けていくけれど、症例を通じて本物のコメディカルスタッフも交えて学んでいける、そんな素敵な時間を経験していただくためにこの勉強会を企画しました。
今回は人気のカモネギWSをアレンジした内容となっています。

【内容】
9月15日(日)
●Disease
ある患者さんが頭痛を訴えてきます。

鑑別診断、どうすれば診断に迫れるか、臨床推論を体験してもらいました。

●デモンストレーション①   
患者さんの気持ちに配慮していない医師と配慮している医師についてデモンストレーションを見てディスカッション。
気持ちに配慮しない医師のデモ
患者さんに寄り添う医師のデモ

ロールプレイ中


●Illness  
illnessを聞くための「か・き・か・え」について学び、ロールプレイをしてみました。


●Context   
contextとは何か、患者さんの背景を聞いてみるロールプレイをしてみました。


●家庭医療とは  
患者中心の医療の方法、Bio-Psycho-Social(生物・心理・社会)モデルについて学びました。


石井先生の講義「医療・介護・福祉」

 916日(祝) 

7名のコメディカルゲスト(ケアマネ、ヘルパー2名、訪問看護、訪問リハビリ(PT)、デイサービススタッフ)に来て頂き、それぞれの職種を学び、患者さんのケアについてそれぞれの職種になって勉強し共有しました。


●医療・介護・福祉の重要性
 石井先生による、医療・介護・福祉に関する概論のレクチャー。どれもが結びついて患者さんの健康を守っています。
 ★ワークA:職種を学ぶ
 30分とかなり短い時間の中でその職種のプロに話を聞き、仕事内容、苦労、やりがいなどを聞き取り、まとめました。いみんな必死でした!   

●プレゼンテーション
 各チーム3分と限られた中で、ケアマネ、ヘルパー、訪問看護、訪問リハビリ、デイサービス、訪問薬剤師についてプレゼンテーションを行いました。すごい緊張感の中でどのチームもきっちり3分でまとめていて、プレゼン能力の高さも感じました。
職種についてプロから学ぶ
ヘルパーについてプレゼンテーション
デイサービスについてプレゼン中

●チームケアの重要性  中山による、チームケアの重要性のレクチャー。複数で関わる事の重要性と、どんな事に注意をしてケアを考えていくのかを伝えました。

★ワークB:患者のプラン作成 
 呼吸苦、認知症でADLが低下している高齢男性のケアについてケアマネ、ヘルパー、訪問看護、訪問リハビリ、デイサービス、訪問薬剤師のそれぞれの職種でどんなことが出来るか話し合いました。
大阪家庭医療センターの(伝統の?)デモンストレーション
<初回訪問診療の様子>

2日間たくさん学んだまとめ中
日本の高齢者医療 
 鈴木先生に夜2025年問題と地域包括ケアについてのレクチャー。今後の私たちが担うべき時代を知りました。

●デモンストレーション
 ひどい状態になる前、徐々にADLが落ちてくる時に予防的に介護サービスを入れる重要性について、デモンストレーションで学びました。

●優勝チーム発表、まとめ
 プレゼンテーションの優勝チーム発表、2日間のまとめを行いました。


参加者からは、多職種の方々と話す機会がなく、とてもいい勉強になったというコメントがたくさん寄せられました。また、ゲストで来てくださったコメディカルの方々も、普段あまり触れる事のない多職種連携に興味のある学生さん達にたくさんのパワーをもらったという感想を頂きました。
今後もこのような関わり合いをもって、多職種連携に興味を持ち、より患者さんの生活を支えられるような医療者が増えていけば、と思っています!

★優勝した訪問薬剤師チーム★
すばらしいチームワークとプレゼンありがとう。
勉強になりました。




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