2012年6月19日火曜日

「6/2-3大阪市大 第二回大学では教えてくれないウィメンズヘルスWS」開催報告


6/2-3に大阪市立大学で行いました「第二回 大学では教えてくれないウィメンズヘルスWS」についてご報告させて頂きます。

参加者の満足度の平均点は98.1点。
<さすがに前回の満足度での満点越え:103.9点は超えられなかったですね(笑)>







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<勉強会名>第二回 大学では教えてくれないウィメンズ・ヘルスWS
<日時> 2012年6月2日(土)13:00~6月3日(日)13:00
<場所> 大阪市立大学阿倍野キャンパス 医学部医学科学舎

<講師>
講師&チューター
講師:
本山哲也、菅長麗依(亀田ファミリークリニック館山)
中山明子(大阪家庭医療センター・西淀病院)
チューター:
石井大介(大阪家庭医療センター)
長哲太郎(大阪家庭医療センター)
野口愛(大阪家庭医療センター)
来住知美(音羽病院)
張 耀明(亀田ファミリークリニック館山)
郭友輝(亀田ファミリークリニック館山)


<参加人数>
36名+オブザーバー7名=43名
参加大学:大阪市立大学、滋賀医大、京都、大阪、奈良医大、大阪医大、福井、神戸、高知、自治医大、鹿児島、弘前
学部:医学部、看護
学年1~6年生

<WS内容>
 <6/2(1日目)>
 ⓪13:00 イントロダクション・アイスブレイク 中山

ナプキンの実験中
 ①思春期 「ライフスキル、ピアプレッシャーに打ち勝つ」
1-1 『月経』
正しい月経とは何か、どうすれば医療機関にかからなければいけないのかという視点でレクチャーをしました。
(内容は月経随伴症候群・月経前症候群・続発性無月経・月経不順)
ナプキンがどれだけ吸えるのかの実験にはみんなが群がって興味津々。
その後、2人一組で月経歴を聞くというロールプレイを行いました。




1-2 STD(クラミジア)・帯下 菅長(1時間 15:30-16:30)
性感染症と帯下についてレクチャーし,sexual historyの取り方を説明.
ロールプレイで病歴をとるときの難しさと,患者として性交歴を聞かれる恥ずかしさを体感。デリカシーへの配慮の重要性も体感できたのではないかと思います。

1-3 避妊・若年妊娠 ピル、IUD
・若年妊娠と中絶の現状
・避妊法(コンドーム・ピル・IUD)
10代の性行動と若年妊娠の現状をお話しして,グループでディスカッション.コンドームネゴシエーションを行い,その後に避妊法・低用量ピルの使用法・緊急避妊法についてレクチャー.最終ロールプレイとして,緊急避妊法を求めてきた患者に対応する練習をしてもらいました.かなりみんな苦労して患者に対応しました.



 ②更年期・老年期 「更年期を見分けよう」
2-1 疾患を知る
・更年期・うつ病
更年期の定義と更年期障害についてお話ししました.参加者の「お母さん世代」の事なので、優しくしましょうというメッセージが印象的でした。
2-2 予防を知る
・女性の癌(子宮頸癌、子宮体癌、乳癌)・スクリーニング・HPVワクチン
ヘルスメンテナンスの4原則をお話しした上で,参加者にパソコンやスマートホンでアプリを使ってUSPSTF,ePSSで推奨される予防医療を検索.ePSSというツールに感動して頂き、いろんな検索をしてみました.

③1日目のまとめ 18:30終了予定
番外編:飲み会にて

 <6/3(2日目)>
④2日目イントロダクション
⑤性成熟期 テーマ「よりよい妊娠・子育てのサポート」
・妊娠前・妊娠中・産後のケア
妊娠前に気をつけること,妊娠中に気をつけること,出産後に気をつけることという視点で それぞれのフェーズで受診してきた上気道炎の患者に対して行えることを話し合いました.前日の基礎知識も使いながら,患者とその環境を想像して自由に意見を出し合った上で,レクチャーを行いました.産婦人科医でなくても、気を付けられることの多さにみんな驚いていました。


 ⑥知識整理ゲーム Jeopardy(ジェパディ!)
2日間の知識の復習をチーム対抗のクイズで行いました.ダブルポイントあり,他チームから点の奪い合いありの白熱しすぎたゲームとなり熱気ムンムンしました.今回からチームの代表者が前に出て答える&『ヘルプ』というシステムを導入し、困ったらチームに一回だけ相談できるようにしました。回答件を得るためのコーヒーの缶の取り合いがすごくて、中身が入っているのに凹んでしまうくらいでした。(けが人が出なくて本当によかったです.)

 ⑦2日間のまとめ
思春期→性成熟期→更年期という流れを復習し,すべてにヘルスメンテナンスという考えがあることをまとめて,あっという間に2日間が終わりました.

すべてのレクチャーで「一目で分かる○○」というシリーズでA4~A3見開きにまとめて渡すことでウィメンズヘルスの流れがわかる資料を作りました.参加者も鹿児島~弘前まで幅広く、ジェネラリスト志望,産婦人科志望だけでなく色々な学生が来てくれました。男の子も女の子の気持ちを想像して月経などについても必死で考えてくれました.
きっと今回勉強してくれたことを友達に伝えて,ウィメンズヘルスという分野があることを広めてくれるに違いありません.
ウィメンズヘルスを実践している家庭医として,本当に楽しい刺激的な時間を過ごさせて頂きました.

また第3回をどこかで行いたいと思います!こうご期待!!
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