2013年10月23日水曜日

開催報告 滋賀医科大学 放課後家庭医療レクチャー

プロジェクトスタッフの菅家です。
今回は、滋賀医科大学で行われたレクチャーの報告をいただきましたので、ご紹介します!

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大津ファミリークリニック(洛和会音羽病院/大津ファミリークリニック家庭医療後期研修プログラム)の森下真理子です。7月2日に滋賀医科大学放課後レクチャーを開催しました。

【日時】7月2日(火)19:30~21:00
【場所】滋賀医科大学
【講師】 森 洋平(滋賀家庭医療学センター:弓削メディカルクリニック)
     森下真理子(大津ファミリークリニック)
【参加者】医学生10名(5回生2名、4回生3名、3回生1名、2回生1名、1回生2名、
看護学生(米国)1名)

【概要】今年の8月の家庭医療夏期セミナーで行った「ライフスキルで人生を変える~ある家庭医の10年史(※)」というセッションのパイロット版を滋賀医大放課後レクチャーで行いました。終了後、参加者の中で有志の方々に残っていただき、セッションをよりわかりやすく、おもしろくするためにどうしたら良いと思うか、参加者目線のフィードバックをもらうためのグループインタビューを行う、という今までにない新しい試みに挑戦しました。セッションに参加してくれた皆さん、遅い時間まで残ってグループインタビューで色々な意見を出してくれた有志の皆さん、本当にありがとうございました!

※セッション概要:ライフスキルとは世界保健機関(WHO)が日常で遭遇する様々な問題や欲求に対して、より建設的かつより効果的に対処するために必要不可欠な能力と定義づけた10の技術のことです。このセッションは、初期・後期研修の同期である講師陣の「家庭医人生」を追体験してもらいながら、その中で起こるライフイベントを通してライフスキルを学んでもらいます。これから医師になるあなた!もうなっちゃったあなた!そんなあなたのこれからの人生の期待と不安に応えるためにこのセッションを準備しました。ここがあなたの人生のターニングポイントになるかもしれない。
※※本セッションは海外・国内で行われている小中学生及び成人に対するライフスキル教育を参考にしつつ、夏期セミナー・滋賀医大放課後レクチャーに参加する医学生を対象に作成したものです。

【内容】
①ライフスキルの概要「ライフスキルとは?」
WHOが提唱している「日常で遭遇する様々な問題や欲求に対してより建設的でかつ
より効果的に対処するために必要不可欠な10の技術」について概略を紹介し、ライフ
スキルが予防すると考えられている健康問題(薬物・若年妊娠・HIV等)や、既に教育
として導入されている国についても紹介しました。

②自信の形成(セルフえスティーム)についての個人ワーク
 「自信」とは何なのか、どんなときに役に立つのか、についてのレクチャー後、
「自信」は一体どんな要素から成り立っているのか、ケースをもとに考えてみるという
個人ワークを行いました。

③「谷底から頂上へ」(Negative思考からPositive思考への変換方法について知る)
 グループワーク
 ケースを通じて、感情と考え方を分ける方法、Negativeな考え方がPositiveな考え方に
変わった時に起こる行動や感情の変化について、グループ討論で話し合ってみました。最後は、グループ毎に話し合いの結果を発表してもらいました。

終了後のグループインタビューでは、講義やワークで分かりにくかったところ、分かりやすかったところ、自分に果たして役にたつのか、それとも役にたたないのか、どうやったらもっと面白く提供できるか、自分がセッションをするならどんな風にやってみようと思うか、等様々な意見が出ました。参加者の中でも今回紹介したライフスキルをどう捉えるか、について議論が生まれ、大変興味深いものになりました。

 講義担当者にとって大変実になるインタビューでした。このセッションとインタビューの結果を受けて、夏期セミナーのセッション「ライフスキルで人生を変える~ある家庭医の10年史」は出来上がっています。


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