2011年12月8日木曜日

開催報告 信州大学「家庭医療ってどんな医療?」

プロジェクトスタッフの菅家です。
全国各地で勉強会の動きがあり、とても嬉しい気持ちです。
(ブログの更新が追いつかなくて大変、というのはうれしい悲鳴です)

さて、今回は信州大学で行われた勉強会の報告です。
私も講師として声をかけていただき、参加してきました。
とても充実した時間を過ごすことが出来ました!

今回ありがたかったのは、信州大学地域医療推進学講座の中澤先生が、
全面的に勉強会をバックアップしてくださったことでした。
大学にいらっしゃる先生方と一緒に創り上げた勉強会、ということで
私自身、とても意味ある勉強会になったと感じています。
この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

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<勉強会名>
第3回 信州大学地域医療推進学講座勉強会「家庭医療ってどんな医療?」
<日時> 2011年11月26日(土)13時~18時
<場所> 信州大学 松本キャンパス 医学部第一臨床講義室
<代表・連絡先>
信州大学医学部医学科5年 小浪佑太
信州大学医学部地域医療推進学講座 准教授 中澤勇一
<講師>
新井 大宏(静岡家庭医養成プログラム)
飯田 智子(静岡家庭医養成プログラム)
吉本 尚(三重大学医学部附属病院 総合診療科)
菅家 智史(福島県立医科大学医学部 地域・家庭医療学講座)
<参加人数(学部別)>

学生 医学科 27名
   保健学科 3名
研修医 初期 6名
    後期 2名
<自由記載>


<アイスブレーキング(吉本先生)>

アイスブレーキング、何をするかと思えば早速集合写真撮影!
みんなちょっと硬い表情で前に集まって記念撮影ですが、そこからが本番。
各自にグループ表が配られ「同じグループの人を探してください」という指令です。
初めて会った中でも、お互いの顔を名前を見合わせつつ、グループ作りをし、
会場の空気がだんだん暖まって来ました。

<家庭医の診療を見てみよう(吉本先生・菅家先生):講義、グループワーク、ロールプレイ>

グループを作り、自己紹介をしたあと、120分のワークショップに入りました。
家庭医が外来でどんなことをしているのか、疑似体験をするワークショップです。

50歳の女性が「昨日からみぞおちが痛い」と家庭医のクリニックにやって来ました。
そこから、どうやって診断を詰めていき、かつその人の背景に隠れていること、
その人の思いに迫っていくのかを、ロールプレイを交えながら進めて行きました。

参加者の皆さんがロールプレイを熱心に行なっている様子、
話し合いながら楽しそうに盛り上がっている様子をみて、
講師も楽しんでやらせてもらいました。

<家庭医療とは(新井先生):グループディスカッション、発表>

ワークショップでイメージをふくらませた所で、新井先生から
家庭医療とは?というセッションです。
米国における家庭医療の歴史や、日本の近代医学の歴史、
そして日本での家庭医療の歴史と現状が説明されました。
図を用いた、臓器別専門医と家庭医の守備範囲の比較や、
家庭医は患者の背景を常に考えて診療をしていること、
そして予防指導を継続していくこと、の3点を、
事例を交えながら紹介していただきました。




<家庭医研修の内容(飯田先生)>

では、実際に家庭医になろうと研修するとしたら、どうなるだろう?
という内容を、実際に後期研修プログラムに入っている飯田先生から
プレゼンテーションしていただきました。
家庭医療研修の特徴として、病院で内科・小児科をはじめとした
複数の科をローテートし、家庭医に必要な知識と技術を研修すること、
他科の研修中にも週に半日~1日程度の家庭医としての継続外来を行う
外来研修を十分に積むことが紹介されました。

<USMLE・海外留学について(新井先生)>

最後に、海外留学の経験のある新井先生から、
米国臨床留学のシステムについてや、留学するために
役に立つ情報、財団などの紹介がありました。
すぐにはできないが、努力によって必ず成長する。
動機と継続性が大事。という熱いメッセージをいただきました。



5時間があっという間のワークショップでした。
その後、参加者有志で懇親会となりましたが、
こちらも負けず?(いや本番以上に)盛り上がりました。

今後も機会を作って、一緒に勉強していきたいね、という
熱い思いを交換しつつ、夜は更けていくのでした。





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