行脚プロジェクトスタッフの菅家です。
日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会では、各地区ごとに学生が主体となった勉強会・セミナーなどを企画・運営しています。その中の一つ、関東支部の活動で、11月23日に順天堂大学で行われた企画の報告を頂きましたので、紹介します!
企画運営してくれた頼母木さん、報告を書いていただいた米山さん、ありがとうございました!
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こんばんは。埼玉医科大学の米山果織と申します。
先日行われました【家庭医療×行動変容~家庭医療の学び場×情熱のたまり場 Episode.3~】の報告をさせていただきます。今回の勉強会は、11/23に順天堂大学の教室をお借りして、埼玉医科大学主催で行われました。
急に寒くなり、雨まで降ってきて、あまり良いコンディションではありませんでしたが、北は北海道、南は熊本から総勢30名近くの方が足を運んでくださいました。
5時間で4つのお題&質疑応答があり、とても盛りだくさんな内容でした。
《家庭医になるまでの経緯と方法》
家庭医とは”あなた”を専門にする医師、家庭医=幕の内弁当仮説、家庭医=小学校の先生仮説など、家庭医とはどのような医師なのかを中心に自分の中の家庭医のイメージをより具体化することができました!
また家庭医になるためには、まず自分がワクワクすることは何かを考え、家庭医になったあとにどのような人生を歩んでいきたいかというビジョンを持つことが大切だと感じました。
《行動変容》
まずは糖尿病の患者さんに運動療法、食事療法を提案するというロールプレイング。
患者さんの話をよく聞いて、“ましょうの女”(○○しましょう)にならないように提案するのが大切でした。
次に禁煙外来に来た患者さんに対する指導のロールプレイング。ときにcoolに、たまにはhotに、患者さんのことを思うような発言をするときもあれば、逆に肩すかしのような対応で患者さん本人から行動するようにする…患者さんの行動変容のステージモデルや状況に合わせて、いろいろな対応をしなければならないと知りました!
またどんなときにも褒める!成功したら褒めて、くじけないように先手を打って褒めて、できたことを見つけて褒める!というのが、とても心に残りました。今後の生活にいかせそうです!
《研修医の先生のお話》
後期研修医の先生2人に来ていただき、家庭医を目指した経緯や将来の展望などを聞かせていただきました。研修医の先生方は学生である私たちと歳も近く、マッチングや学生生活についてなど、身近なことについても聞くことができました。
興味を持ったことには自分から積極的に触れ、人との出会いを大切にしていこうと思いました!
《都市部と地域の違い》
家庭医として働く上で、働く地域による違いはあるのか?という疑問から、静岡・川崎での家庭医の先生方の日常についての話を伺いました。
近くに大きな病院や専門の診療所があるか、機材はどこまであるのかによって多少働き方に違いはあるものの、どちらも家庭医。家庭医としてやらなければいけないことは共通なので、基本の業務はそれほど変わらないということが分かりました!
《質疑応答》
ホワイトボードに質問スペースを設けたところ、ホワイトボードいっぱいに質問が集まりました。一つ一つの質問に対し、じっくり答えていただきました。初期研修で学ぶべきはcommon diseaseであるとか、都市型家庭医は可能である!など、これまであまり意識したことがなかったことについても質疑応答を通じて考えるきっかけになりました。
今回の勉強会は短い時間で、たくさんのことを学ぶことができました。家庭医についても、行動変容についても、キャリアパスについても、多くを考えるきっかけになったのではないでしょうか。内容が盛りだくさんで少し大変でしたが、先生方・参加者の皆さんのおかげでとても有意義な時間になりました。寒い中、本当にありがとうございました。
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