学生運営代表の名古屋大学医学部5年 五嶋 嶺がご報告させて頂きます。
<後援>
<WS内容>
参加者の満足度の平均点は108.2点と、過去最高点でした!
<第1回(岡山大学)103.9点→第2回(大阪市大)98. 1点→第3回103点(東京女子医大) とほぼ100点満点に近くを毎回たたき出しています。>
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<勉強会名>第4回 大学では教えてくれないウィメンズ・ヘルスWS
<日時> 2013年04月28日(日)12:50~04月29日(月) 13:00
<場所> 名古屋大学医学部附属病院 中央診療棟3階 講堂
<講師>
本山 哲也(亀田ファミリークリニック館山)
菅長 麗依(亀田ファミリークリニック館山)
中山 明子(大阪家庭医療センター・西淀病院)
講師とチューター11名 |
<チューター>
藤田 浩二(亀田総合病院 総合診療科)
小林 泰俊(耳原総合病院 小児科)
濵井 彩乃(亀田ファミリークリニック館山 家庭医)
新井 大宏(徳洲会地域家庭医療総合センター 榛原総合病院 家庭医療科)
花房 徹郎(西淀病院 家庭医)
渡邉 力也(市立福知山市民病院 総合内科)
山口 有紗(国立国際医療研究センター)
大木 乃理子(静岡こども病院 小児科)
<参加人数>
52名
(医学生:33名、看護学生:7名、その他医療系学生:2名、 初期研修医:2人、医師3年目以降のオブザーバー:8名)
避妊教育ネットワーク
名古屋大学医学部附属病院 総合診療科
日本家族計画協会
レジデントノート(羊土社)
<04/28:1日目>
ナプキンの実習中 |
①思春期「ライフスキル、ピアプレッシャー に打ち勝つ」
1−1『月経』
個人差がある月経において、医療が介入するという点に着目して「 月経の正しい状態について」「 医療機関にかかる必要がある月経状態について」 を分かりやすく解説してくださいました。
中でも実際にナプキンがどれだけ吸えるのかを見る実験では、 男性はもちろん、 女性も意識することがない月経量の目安について認識することがで き、参加者から驚嘆の声があがっていました。
その後行われた2人1組で月経歴を聞くロールプレイでは、 患者もしっかりと把握しているとは限らず、 月経歴を聞く難しさを実感しました。
1−2『STD』
性感染症、主にクラミジアとHIV、PIDについて焦点を当てて レクチャーをしていただきました。
中でも、日本におけるHIV/AIDS患者の増加という事実は、 参加者に強い衝撃になっていたように思います。
ロールプレイでは、sexual historyを取る難しさ、 特に患者への適切な言葉遣いや態度を取ることの大事さを、 医師役、 患者役両方を経験することで実感を持って学ぶことが出来ました。
1−3「若年妊娠と避妊」
・若年妊娠と中絶の現状
・避妊法(コンドーム・ピル・IUD)
10代の性行動と若年妊娠の現状を聞き、 コンドームネゴシエーション(全員が女子の気持ちになって、 彼から「コンドームを付けたくない」 と言われた時の答え方を考える)を考えました。 人によって様々な答え方があり、 同時にネゴシエーションの難しさを実感しました。
その後様々な避妊法、特に低用量ピル・ 緊急避妊法についてレクチャーを受けました。ロールプレイでは、 緊急避妊法を求めてきた患者への対応の仕方を練習しました。「 緊急避妊法を求めて医療機関にかかった時こそが、 普段の避妊法の指導を行える数少ないチャンス」と考え、 緊急避妊法についての話から、 いかに普段の避妊法のアドバイスまで行うかを試行錯誤しました。
特別ゲスト・鈴木富雄先生が! |
②更年期+ヘルスメンテナンス「更年期を見分けよう」
2−1「疾患を知る」
・更年期
・うつ病
更年期の定義と、 更年期障害についてレクチャーをしていただきました。 原因や症状、鑑別や診断、治療法についてお話いただきましたが、 「更年期を人生の転換期と捉える」 という言葉が非常に印象的でした。
2−2「予防を知る」
・女性の癌(子宮頸がん、子宮体がん、乳がん)
・スクリーニング
・HPVワクチン
ヘルスメンテナンスの4原則を元に、 スクリーニングや予防接種を中心にレクチャーしていただきました 。
また、パソコンやスマートフォンのアプリ「ePSS」を用い、 米国で用いられる「USPSTF」で推奨される予防医療を検索、 効果的なツールの使用の大事さを学びました。
③1日目のまとめ、各種勉強会宣伝
盛りだくさんの内容を簡単に復習することで、 次の日に向けていい締めくくりを行えました。
夏セミの宣伝もばっちりさせていただきました♪
番外編「懇親会」
60人弱の参加者、講師が3時間ほど熱く語り合いました!
<04/29:2日目>
④1日目のおさらい&アイスブレイク
⑤性成熟期「よりよい妊娠・子育てのサポート」
・出産前のケア
・妊娠中のケア
・出産後のケア
出産に関わる3つの段階について、「今やるべきこと」「 今後のために伝えるべきこと」「家族を含めて介入すべきこと」 という3つの視点から、患者さんに行えることについてグループデ ィスカッションを行った上でレクチャーをしていただきました。総 合診療や家庭医療に興味がある学生が多いということで、産婦人科 医でなくても、継続して気をつけられることの多さ、大事さ( まさに家庭医の真骨頂!)を丁寧に伝えていただき、 多くの参加者が目を輝かせていました。
回答権のための コーヒー缶の取り合い |
⑥知識整理ゲーム Jeopardy(ジェパディ)!
2日間の知識の復習を、グループ対抗のクイズで行いました。 たくさんの知識を吸収して頭も身体もヘトヘトになっているはずな のに、それを感じさせない盛り上がり具合でした。 回答権を得るためのコーヒー缶の取り合いでは、 中身が入ったスチール缶なのに、 今までで1番凹んだと講師の皆様も驚くほどでした。また、 クイズ自体も簡単なものから難しいものまで様々でしたが、 皆2日間の知識を総動員して次々と答え、 しっかりと学んだことが身になっていてすごいと感じました。
⑦2日間のまとめ
全てのレクチャーで「一目で分かる◯◯」というA4〜 A3の見開きプリントがあり、 WSが終わった後もウィメンズヘルスの流れがいつでも復習できる 素晴らしい資料を用意していただきました。
学年や学部、将来の志望も様々な参加者でしたが、 皆がウィメンズヘルスについて考え、 今後に活かしていけるきっかけとなった素晴らしい勉強会だったと 思います。
今回は2日間で参加者枠が埋まったこともあり、 きっとすぐに第5回が日本のどこかで行われることでしょう。 次回も盛会となることは間違いありません!
是非これからも、 多くの学生がウィメンズヘルスについて考える機会に恵まれますよ うに。
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