行脚プロジェクトスタッフの菅家です。
今回は、10月22日、23日に行われた「第3回カモネギワークショップ in 京都大学」の開催報告を、
亀田ファミリークリニック館山の濱井先生から頂きました!
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【第3回カモネギワークショップ 家庭医療を体感する~晩秋の京都1泊2日~】
多施設の若手家庭医が合同で創り上げる、学生向け、 体験型ワークショップの第3回です。
2009年岡山、2010年東京、そして2011年 京都・・・。
今年は、関西学生家庭医療勉強会「FPIG関西」 とのコラボレーションにより実現しました。
場所は、私の母校である、 京都大学医学部を使わせていただきました。
ある一人の患者さんが、カモネギクリニックにやってきた・・・。
外来を重ねる中で、徐々に明かされるストーリー。
家庭医は、何を考え、どんな話をし、 そして患者さんとどう関っていくのか。
楽しみながら家庭医の診療を疑似体験してほしい。
そんな願いを込めて、 ディスカッションを尽くして創り上げたワークショップです。
1日目のテーマは「患者中心の医療の方法」、2日目のテーマは「 家族志向型ケア」です。
当日は、劇とロールプレイでシナリオが進んでいき、 合間に講師からのレクチャー、 参加者同士のディスカッションやワークが行われます。
参加者一人ひとりの中で、しっかりと印象づけられ、 深められていくような工夫を盛り込みました。
参加者は医学科1年生~6年生まで31人と、 保健学科理学療法専攻の学生1人の合計32人でした。
以下は、参加者からの感想です。
・実際の症例から鑑別診断を考えるのが面白かった。 重症度と頻度の軸の考え方がイメージしやすかった。
・「 解釈モデルを聞いてそれを踏まえた上で患者さんに応対すると、 満足度が上がる」 ロールプレイした上でのこのまとめが腑に落ちました。
・患者さんのことを理解するとき、 どこまで近づいたら良いかとか、 より信頼してもらえるために工夫することを学ぶことができました 。
・ 実際に家族図を書いてみると家族内でもたくさんの関係性がある上 、それぞれの個人の他者、社会とのつながりも多くあり、 適切に考えていくことの難しさを実感しました
・(家族カンファレンスで) 医師側が思う通りの展開に持っていくことは難しいので、 家族にはいろいろと意見をいってもらい「交通整理」 をするような気お持ちでやることが大切だと思った
なお、このワークショップは3回目となりますが、毎回、 多施設の若手の協働で作られます。
遠隔に散らばっているけれど、同じ志を持つ若手家庭医が、 時間をかけてスカイプなどでミーティングをしながら創りあげまし た。
この交流はお互いの励みや刺激ともなり、 新しい可能性やつながりが生まれています。
また来年以降のカモネギにご期待ください!
最後に、多大なご協力をいただきました、FPIG関西・ 学生スタッフのみなさん、そして
京都大学医学部附属病院 総合臨床教育・研修センター 内藤知佐子先生に感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
<講師>
【亀田ファミリークリニック館山】菅長麗依、中山明子、 吉澤瑛子、濱井彩乃、原澤慶太郎、岩間秀幸
【岡山家庭医療センター】朝戸俊行、大門友博、藤谷直明、 中山元、倉橋真理
【西淀病院(劇団にほんいち)】鈴木昇平、野口愛、花房徹郎、 長哲太郎、蓮間英希
【兵庫民医連家庭医療学センター】玉井友里子
【東大阪生協病院】石井大介
【湘南真田クリニック】寺内勇
【岡山家庭医療センター】朝戸俊行、大門友博、藤谷直明、
【西淀病院(劇団にほんいち)】鈴木昇平、野口愛、花房徹郎、
【兵庫民医連家庭医療学センター】玉井友里子
【東大阪生協病院】石井大介
【湘南真田クリニック】寺内勇
FPIG関西(代表:大竹要生 滋賀医科大学5年)
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