2014年5月30日金曜日

Webサイト開設のお知らせ・当ブログ更新終了のお知らせ

プロジェクトスタッフの菅家です。

この度、学会・若手医師部会 ジェネラリスト80大学行脚プロジェクトの
Webサイトが新しく開設されましたのでご報告いたします。

下記のURLで、学会ホームページ内にある当プロジェクトのページにリンクします。
http://www.primary-care.or.jp/resident/angya01.html
今後は、勉強会開催予定も含めこちらのWebサイトで情報を提供させていただきます。

当プロジェクトでは
・地元で勉強会を開きたい医学生・医療系学生
・勉強会をお手伝いしたい医師・コメディカルの方々
を募集しています。

ご興味をお持ちの方は、ぜひこちらまでご連絡ください。
80angya@gmail.com

当ブログを長い間ご覧頂きありがとうございました。
今後とも、当プロジェクトをよろしくお願いいたします!

2014年4月25日金曜日

5/24 長崎大学 第3回ジェネラリスト80大学行脚プロジェクトin 長崎

プロジェクトスタッフの杉谷です。
今年度より広報を担当させていただくことになりましたので、宜しくお願い致します。

今回は5月24日(土)に長崎大学で開催されるセミナーを紹介します!!
ぜひご参加ください。

なお、今後勉強会のお知らせは、日本プライマリ・ケア連合学会Webサイト内に新設される当プロジェクトのページに移行する予定です。ページが公開されましたら改めてお知らせします。

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長崎大学病院 総合診療科の井上と申します。
長崎では第3回となるジェネラリスト80大学行脚プロジェクトの勉強会を5月24日に開催します。今回は、オール長崎のスタッフで開催します!家庭医・総合医、離島医療についての講演や、EBMや診断・予防についての勉強会など盛りだくさんの内容でお届けします。興味のある医歯薬学生、保健学科学生、研修医の参加をお待ちしています。勉強会後には、懇親会も予定していますので、いろいろな事を本音で聞けるチャンスもあります!

【日時】2014年5月24日土曜日 13:00-17:30

【場所】長崎大学熱帯医学研究所1F(坂本キャンパス) 大会議室

【主催】長崎大学病院総合診療科、長崎医療センター総合診療科、上戸町病院内科

【協力団体】日本プライマリ・ケア連合学会 長崎県支部会

【講師(敬称略)】
桑本沙織(上戸町病院)
井上圭太(長崎大学病院)
水谷佳敬(長崎医療センター)
今立俊輔(長崎医療センター)
その他ファシリテーターとして長崎県内の家庭医・総合医が参加します

【タイムスケジュール】
13:00-14:00 Ice Breaking〜家庭医療・総合診療をとりまく現状
14:00-15:00 医療面接の方法、EBMを使いこなそう
15:00-16:30 症例検討
16:30-17:30 長崎の離島診療について

【参加費】500円徴収させて頂きます

【定員】40名

【対象】医歯薬学生、保健学科生、研修医

【申し込み】下記リンクやFacebookページ「ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト in 長崎」より申し込みできます。
https://docs.google.com/forms/d/164GoyB0IZN8k6WcVYAUlV7zNaHCHQrWdZQ6Vc4sajuY/viewform?usp=send_form

2014年3月23日日曜日

行脚プロジェクト 支援活動再開、代表交代のお知らせ

 日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会 ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト リーダーの菅家です。当プロジェクトの活動に御支援ご協力いただきありがとうございます。今回は、行脚プロジェクトシステムの改訂と代表の交代についてのご報告です。

 2011年2月に産声を上げたジェネラリスト80大学行脚プロジェクトですが、これまで56大学、100回の勉強会開催を様々な形で支援してまいりました。しかし、2013年秋にプロジェクト運営システムの改善が必要な状態に直面したため、一時活動を中断しておりました。勉強会を企画された皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。

 この度の反省を踏まえ、2014年度以降の活動を安定化できるよう、当プロジェクトの運営システムを改善し、今後、勉強会開催支援活動を再開いたしました。システム改善のポイントは以下のとおりです。

・家庭医・病院総合医・プライマリ・ケア医との接点を提供する学生向け勉強会を、大学構内で開催することを支援する(変わらず)

・支援内容「講師紹介」「企画立案」「広報」「経費補助」(変わらず)

・支援を希望する際には、開催3ヶ月前までの事前申込を(変更)

・経費補助の金額は、開催計画、開催履歴、地域性などを考慮(変更)

・日本プライマリ・ケア連合学会 Webサイトに開催情報を掲載(変更)


 今後の勉強会支援依頼の方法は、近日中に日本プライマリ・ケア連合学会Webサイトに公開します。そのページが公開され次第、当ブログへの投稿は終了し、日本プライマリ・ケア連合学会Webサイトへ移行する予定です。



 今回のシステム改善に合わせ、プロジェクトの代表を私菅家から、来住知美さん(洛和会音羽病院)へ世代交代し、今後も全国各地での活動を続けていきます。そして、リーダー交代にともない、当プロジェクトを更に発展させるため、中心スタッフとして関わっていただける医師を新たに募集します!

・学生と絡むのが好き!
・楽しく勉強する機会を作りたい!
・勉強会やイベントでいつもエネルギーをもらっている!
・同じ地域での活動を活発にしたい!

 こんな方におすすめです。家庭医、病院総合医、プライマリ・ケア医との接点や学ぶ機会が少ない学生の声に応えて、全国各地で勉強会を支援しています。興味のある方はぜひ、 80angya@gmail.com へご連絡ください。


 これまで、私の拙い運営にも関わらず、たくさんの方々に御支援ご協力いただき、これだけの成果を上げることができました。ありがとうございました。今後とも、当プロジェクトへの御支援、御協力をどうぞよろしくお願いいたします。

2014年1月25日土曜日

開催報告 12/14 群馬大学 ぐんまで学ぶ!第1回家庭医療ワークショップ

プロジェクトスタッフの菅家です。
報告を頂いてからだいぶ時間が立ってしまいましたが、
2013年12月14日に開催された、群馬大学でのワークショップの報告を頂きましたので紹介します!!
報告を作ってくださった飯塚さん、石田さん、ありがとうございました!

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開催報告 ぐんまで学ぶ!第1回家庭医療ワークショップ

ぐんまで学ぶ!第1回家庭医療ワークショップ〜地域をジェネラルに診よう〜を12月14日に開催致しました。

【日時】12月14日(土)12:30~21:00
【場所】群馬大学医学部保健学科中央棟2階3番教室
【共催】群馬大学医学部附属病院 総合診療部
【講師(敬称略)】
群馬家庭医療センター(G-CHAN)
 高柳亮(前橋協立診療所)
 平洋(通町診療所)
 関根有沙(前橋協立診療所)
 高田晋(高崎中央病院)
 比嘉研(前橋協立病院)
 石井大輔(高崎中央病院)
 西出麻美(前橋協立病院)
鈴木諭(茨城県厚生連総合病院水戸協同病院 総合診療科)
新井大宏(徳洲会地域家庭医療総合センター 家庭医療科)
【参加者】医師4名、医学生22名(6年生11名、5年生7名、4年生2名、2年生1名、1年生1名)、看護学生4名

【内容】
ワーク①「もしも群馬で運転ができなかったら…」ワールドカフェ

群馬県が自動車運転免許の保有率日本1位であること、また2025年には30%と高齢化率が今後もさらに上昇してくる昨今の状況を踏まえ、認知機能低下傾向のある高齢者の運転とその家族の生活にスポットを当てたシナリオを発表しました。このケースに対してワールドカフェを行い、医療者として、地域としてどのように対応・援助していくか、医師や看護師といった多様な立場から話し合いを行いました。

ワーク②「病院・診療所・在宅!家庭医療の持つ多様性」

シナリオを通してロールプレイングで医療面接のポイントや家族図の描き方、在宅医療とはどのようにアプローチしていくかということを実際の写真も用いながら話し合いました。医療面接のポイントでは、開かれた質問と閉じられた質問をうまく用いる秘訣や患者の想いを直接聞ける医療面接の重要性について学びました。診療所、市中病院、大学病院それぞれでのジェネラリストの活躍の多様性をご紹介頂き、改めてジェネラリストの守備範囲の広さを実感しました。

ワーク③「家庭医療の醍醐味!生物・心理・社会モデル」

患者の疾患を縦割りするdeseaseだけでなく、患者の主観的感情や家庭生活、地域生活を含んだillnessを捉えるために必要な生物心理社会(BPS)モデルを学びました。患者のillnessを診るときのポイントとして「か・き・か・え」、つまり患者の解釈、期待、感情、患者が考える影響について深く探っていくことの重要性を学びました。特に、学生同士で問診のロールプレイングを行った後に先生方による問診を見たことで、家庭医療での実際の医療面接について新たな気づきを得ることができました。


終了後のアンケートでは、時間が短く感じるくらい議論が白熱したことや、例え異なるフィールドに進むことになっても常にジェネラルなマインドを持ち続けていくことがこれからの医療に必要なのではないかという意見がありました。今回、医学生のみならず、看護学生も参加してくれたことで多職種の視点から議論できたこと、また実際に家庭医療を実践なさっている先生方を交えての話し合いで現実感のある議論ができたことが大きな収穫であると感じました。
最後になりましたが、ご協力いただきました群馬大学医学部附属病院総合診療部の先生方、ご多忙の中準備の段階から携わって下さいました高柳亮先生、平洋先生、新井大宏先生、そして講師の先生方、プライマリケア連合学会の皆様に深く御礼申し上げます。
(文責:飯塚・石田)


2013年12月27日金曜日

1/19 山形大学「山形大学家庭医療セミナー」

行脚プロジェクトスタッフの菅家です。

先日の東北大学での催しに引き続き、今回は山形大学でのセミナーを紹介します!
こちらは1月19日(日)の開催です。
ぜひ、ご参加ください!

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山形大学2年の町田尚哉と申します。
私は今年の夏に静岡で開催された「日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療学夏季セミナー」というものにも参加してきました。そこでは全国の医療系の学生300人程が集まりワークショップや懇親会を学生主催で行なっていました。家庭医療に興味はあっても、詳しいところはわからないという私にとって、そのセミナーは感動の連続でした。

山形大学では家庭医療に関する講義も少ないことから家庭医療に触れる機会が少ないのが現状です。ですが、家庭医療に興味のある人は少なくないと思います。

そこで今回、山形大学生に家庭医療について知ってもらうために「日本プライマリ・ケア連合学会ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト」という学生向けに家庭医療・総合診療を中心とした出前講義を開催している団体と連携をとり、「山形大学家庭医療セミナー」を開催することとなりました。

当日は講師の先生方として、宮城県南三陸町 南三陸診療所より藤原靖士 先生と、東海中央病院 緩和ケア内科より木田盛夫先生にお越しいただき、ご講演をしてもらいます。
講演の内容は
・家庭医が提供する医療について(大病院ではなく、診療所や在宅での医療)
・家庭医や総合医の仕事のロールプレイング
となります。
難しそうに書いてありますが、家庭医療についての予備知識は必要ありません。

セミナーとは題しておりますが、勉強会や普通のセミナーは敷居が高い!という人でも気軽に参加できるようにしております。学年や学力は一切問いません。少しでも興味があれば(興味はなくても)是非顔を出してください。

-----記-----
「山形大学 家庭医療セミナー」
日時:1月19日(日) 13:00~(16:00頃終了予定)
場所:山形大学飯田キャンパス 第3講義室
内容:
「診療所のお仕事」
  宮城県南三陸町 南三陸診療所 藤原靖士 先生
「家庭医なってみたらホントはこんな医者だった!?」
  東海中央病院 緩和ケア内科 木田盛夫 先生(山形大学卒)

協力:日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会 ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト
助成:本セミナーは、公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団の助成を受けて開催します。
参加費:無料
準備するもの:特になし

参加申込:
事前に大体の参加人数、参加者の学年を把握したいので、参加希望者はメールを下さるとありがたいです。
nyuupon.m(アットマーク)gmail.com 宛に
「家庭医療セミナー参加希望」と題名に書いて
①学年(他大学の方は大学名)
②氏名
を書いて頂けますと助かります。

---以上---

では多くの方の参加をお待ちしております。


2013年12月23日月曜日

1/18 東北大学 総合診療医セミナー

プロジェクトスタッフの菅家です。

これまで、東北地方での当プロジェクト関連のイベントはなかなか開催できていなかったのですが、2014年1月、東北大学と山形大学で開催する運びとなりました!
(私は勝手に、"2014 東北2days" と呼んでいます)

まず今回は、1月18日(土)に東北大学で行われるセミナーをご紹介します!
この勉強会は、東北大学病院 総合地域医療教育支援部の多大なご協力を頂き、計画することができました。ありがとうございます!

近日中に、1月19日、山形大学でのセミナーについても紹介します。

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〜〜 東北大学 総合診療医セミナー 〜〜

「総合診療医」という言葉を耳にすることが多くなったと思います。
しかし、その実態に関しては、詳しく知らないのではないかと思います。

実際にどんなことをしているの?
どうしたらなれるの?
「総合診療医」の中でも「家庭医」、「病院総合医」など聞くけどその違いは何?

などなどの疑問を解消すべく、先輩の体験談や、今後の方向性や、宮城県内での取り組みを知っていただきたく、下記の企画を行うこととしました。

これから進路として考えている学生、初期研修医の皆様や、その他にも興味のある方はぜひお越し下さい。

また、懇親会も予定しております。ざっくばらんにいろいろと話を聞くことができるのではないかと思います。

皆様の参加をお待ちしています。

【日時】2014年1月18日土曜 13:00−17:00
【場所】東北大学病院 臨床講義棟 臨床中講堂
【主催】文部科学省「未来医療研究人材養成拠点形成事業」 東北大学 コンダクター型総合診療医養成プログラム
【共催】日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会 ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト

【講師(敬称略)】

 川島実先生(気仙沼市立本吉病院)
 佐々木直英先生(登米市立上沼診療所)
 菅家智史先生(福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座)
 齊藤稔哲先生(本吉病院)
 長純一先生(石巻市立病院開成仮診療所)
 小幡篤先生(みちのく総合診療医学センター)

【タイムスケジュール】

12:30〜13:00 受付
13:00〜13:10 開会の辞など
13:10〜13:55 ある総合診療医の歩み 先輩総合診療医の経験① 川島実先生
13:55〜14:40 ある総合診療医の歩み 先輩総合診療医の経験② 佐々木直英先生
15:00〜15:30 今後の総合診療医育成制度 菅家智史先生
15:30〜16:10 東北大学の総合診療医育成 石井正先生
16:10〜16:50 宮城県内の地域医療機関での育成プログラム紹介
       気仙沼市立本吉病院、石巻市立病院開成仮診療所、みちのく総合診療医学センター
16:50〜17:00 閉会の辞など
18:00頃〜   懇親会

【参加費】セミナー:無料、懇親会:3000円程度予定しています。
【定員】特に設けていません。会場の設営の関係もあり、事前登録をお願いいたします(締め切り1/10)。

【対象】医学部生、初期研修医
 低学年の方もぜひご参加ください!また、後期研修医、大学院生、看護師、コメディカル、指導医、また県外からのご参加も大歓迎です!

 みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

【申込み】参加ご希望の方は、以下のフォームよりお申し込みください。
https://docs.google.com/forms/d/1LaditRwXIvwVlylWRz9YsiYZg2sTCUDXFGriwlUF8P4/viewform

【お問い合わせ】
東北大学病院 総合地域医療教育支援部
TEL:022-717-7587
FAX:022-717-7508
Email: administ@soushin.hosp.tohoku.ac.jp

2013年11月30日土曜日

第5回 大学では教えてくれないウィメンズ・ヘルスWS

プロジェクトスタッフの中山です。
開催報告が“大変”遅れましたが、2013/11/30-12/1に行われました勉強会についてご報告します。
勉強会運営リーダーの熊本大学の香田将英君の報告です。
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【勉強会名】5 大学では教えてくれないウィメンズ・ヘルスWS
【日時】20131130()13:00
         1201()1300
【場所】九州大学病院キャンパス
【講師】
本山 哲也、菅長 麗依
(亀田ファミリークリニック館山)
中山 明子(大阪家庭医療センター)
【チューター】
木村 武司(安房地域医療センター 総合診療科・小児科)
上野(吉田)晃子(沖縄県立中部病院 産婦人科 後期研修医 チーフレジデント)
朝重 裕華(介護老人保健施設 サンブライト愛宕Ⅱ)
一ノ瀬 英史(麻生飯塚病院総合診療科/頴田病院)
松島和樹(飯塚・頴田家庭医療プログラム)
胡暁華(飯塚・頴田家庭医療プログラム)
金弘子(飯塚病院 総合診療科 家庭医プログラム)
森島亮(安房地域医療センター地域ホスピタリストプログラム後期研修医)
【参加人数】51
(医学生:36名,看護学生:6名,その他医療系学生:6名,医師3年目以降のオブザーバー:3名)
【共催】
80大学行脚プロジェクト
九州大学医学部熱帯医学研究会
【後援】
日本家族計画協会
WS内容】
11/301日目>
①思春期
11『月経』
最初のコマは「月経」について。正しい月経とは何か,どうすれば医療機関にかからなければいけないのか,わかりやすくレクチャーをしてくださいました。
実際にナプキンを使ってどれだけ吸えるのかの実験では,ナプキン交換のタイミングはだいたい何mlくらいなのか,みんな興味津津に実験を見ながら,(男性はもちろん)普段あまり意識することのない月経量の目安について認識することができ,理解が深まりました。
ナプキンの吸収力の実験
その後の,2人一組で月経歴を聞くというロールプレイでは,似たような言葉でも,ニュアンスの違いで患者さんに与える印象が異なることもあり,スムーズに月経歴をとる難しさを実感しました。
また「初経は,本人よりも,お母さんが洗濯物で気づくことも多いんだよ〜。」と,先生方の臨床の現場での気づきも,大変勉強になりました。

12STD
性感染症,主にクラミジアとHIVPIDについて焦点を当ててレクチャーをしていただきました。
STDSTI 診療の原則は,「他のSTDを探す」「患者教育・予防」「パートナーの治療」…その前に何より「STDを疑える+適切に問診」できる事が大切ですが,ロールプレイでは,医師としてsexual historyを取る難しさと,患者として聞かれる恥ずかしさを体感し,デリカシーをもって対応する重要性について体感することができました。
また,「カンジダは誰にでも起こる!STDではない。言葉遣いや説明に気をつけて,治る病気で,原因をきちんと説明してあげましょう。」といった先生の言葉が印象的でした。

13「若年妊娠と避妊」
・若年妊娠と中絶の現状
・避妊法(コンドーム・ピル・IUD) 
10代の性行動と若年妊娠の現状についてレクチャーがあり,グループでディスカッションを行いました。コンドームネゴシエーション(全員が女子の気持ちになって,彼から「コンドームを付けたくない」と言われた時の答え方を考える)では,どのような答え方がよいのか皆で悩み,交渉の難しさを感じました。
そのあと,様々な避妊法,緊急避妊法についてレクチャーがありました。最終ロールプレイでは,緊急避妊法を求めてきた患者への対応する練習をしました。レクチャーにあった「医療機関にきた時が性行動を考えさせるchance」を意識して,とても難しいシチュエーションでしたが,緊急避妊法についての話から,いかに普段の避妊法のアドバイスまで行うか,試行錯誤しました。

②更年期とヘルスメンテナンス
21 更年期・うつ病
更年期の定義と,更年期障害についてレクチャーをしていただきました。「更年期は生活の転換期としてとらえてもらう」という言葉が印象的で,女性は上手に更年期という変化と付き合っていくことが大事であり,また医療者側としては,原因不定愁訴=更年期症状と決めつけず,基本的な病歴,身体所見から鑑別を進める態度も必要であると感じました。

22「予防を知る」
女性の癌(子宮頸がん,子宮体がん,乳がん)・スクリーニングHPVワクチン
ヘルスメンテナンスの4原則(スクリーニング/予防接種/予防的薬剤治療/カウンセリング)を元に,スクリーニングや予防接種を中心にレクチャーしていただきました。また,参加者自身のパソコンやスマートフォンから,アプリ「ePSS」を使用し,米国で用いられる「USPSTF」で推奨される予防医療を,色々な対象年齢を考えながら検索して,検索ツールの有用性を実感しました。

1日目のまとめ,各種勉強会宣伝
盛りだくさんの内容を簡単に復習し,頭の整理になりました。

12/012日目>
④性成熟期「妊娠・子育てのサポート」
・出産前のケア
・妊娠中のケア
・出産後のケア
出産に関わる3つの段階について,「今やるべきこと」「今後のために伝えるべきこと」「家族を含めて介入すべきこと」という3つの視点から,前日の基礎知識も使いながら,患者さんに行えることについてグループディスカッションを行った上で,レクチャーをしていただきました。産婦人科医でなくても,気を付けられることの多さに皆驚いていました。
特に「風疹接種歴の聴取・ワクチン接種のタイミング」,「(産後でなく)出産前の早い時期に母乳栄養にすると決めたほうが,母乳育児の成功率が高い。」,「DVは妊娠中に増える。(旦那の浮気に注意)」といったような内容は大きな発見でした。

⑦知識整理ゲーム Jeopardy(ジェパディ)!
2日間の知識の復習を,グループ対抗のクイズで行いました。選択する問題によって,ポイントと難易度は様々。皆の2日間の疲れはどこに行ったかというような勢いで,回答件を得るためのコーヒーの缶は,取り合いにより,早々に凹んでしまいます。難しい問題も,皆2日間の知識を総動員して次々と答え,しっかりと学んだことが身になっていてすごいと感じました。最後のチーム戦では,答えに皆,衝撃(習ったはずなのに…ネタバレ防止のためここでは割愛)。おかげで一番頭に残りました。

2日間のまとめ
全てのレクチャーで「一目で分かる◯◯」というA4A3の見開きプリントがあり,WSが終わった後もウィメンズヘルスの流れがいつでも復習できる素晴らしい資料を用意していただきました。
学年や学部,将来の志望も様々な参加者でしたが,皆がウィメンズヘルスについて考え,今後に活かしていけるきっかけとなった素晴らしい勉強会でした。
5回は,前回(第4回)に引き続き,申し込み開始2日間で定員に達してしまいました。第6回も盛会間違いなし!
惜しくも今回参加できなかった方は,ぜひ次回の機会にご参加ください!
多くの学生・研修医がウィメンズヘルスについて考える機会に恵まれることを,願っています。