2014年1月25日土曜日

開催報告 12/14 群馬大学 ぐんまで学ぶ!第1回家庭医療ワークショップ

プロジェクトスタッフの菅家です。
報告を頂いてからだいぶ時間が立ってしまいましたが、
2013年12月14日に開催された、群馬大学でのワークショップの報告を頂きましたので紹介します!!
報告を作ってくださった飯塚さん、石田さん、ありがとうございました!

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開催報告 ぐんまで学ぶ!第1回家庭医療ワークショップ

ぐんまで学ぶ!第1回家庭医療ワークショップ〜地域をジェネラルに診よう〜を12月14日に開催致しました。

【日時】12月14日(土)12:30~21:00
【場所】群馬大学医学部保健学科中央棟2階3番教室
【共催】群馬大学医学部附属病院 総合診療部
【講師(敬称略)】
群馬家庭医療センター(G-CHAN)
 高柳亮(前橋協立診療所)
 平洋(通町診療所)
 関根有沙(前橋協立診療所)
 高田晋(高崎中央病院)
 比嘉研(前橋協立病院)
 石井大輔(高崎中央病院)
 西出麻美(前橋協立病院)
鈴木諭(茨城県厚生連総合病院水戸協同病院 総合診療科)
新井大宏(徳洲会地域家庭医療総合センター 家庭医療科)
【参加者】医師4名、医学生22名(6年生11名、5年生7名、4年生2名、2年生1名、1年生1名)、看護学生4名

【内容】
ワーク①「もしも群馬で運転ができなかったら…」ワールドカフェ

群馬県が自動車運転免許の保有率日本1位であること、また2025年には30%と高齢化率が今後もさらに上昇してくる昨今の状況を踏まえ、認知機能低下傾向のある高齢者の運転とその家族の生活にスポットを当てたシナリオを発表しました。このケースに対してワールドカフェを行い、医療者として、地域としてどのように対応・援助していくか、医師や看護師といった多様な立場から話し合いを行いました。

ワーク②「病院・診療所・在宅!家庭医療の持つ多様性」

シナリオを通してロールプレイングで医療面接のポイントや家族図の描き方、在宅医療とはどのようにアプローチしていくかということを実際の写真も用いながら話し合いました。医療面接のポイントでは、開かれた質問と閉じられた質問をうまく用いる秘訣や患者の想いを直接聞ける医療面接の重要性について学びました。診療所、市中病院、大学病院それぞれでのジェネラリストの活躍の多様性をご紹介頂き、改めてジェネラリストの守備範囲の広さを実感しました。

ワーク③「家庭医療の醍醐味!生物・心理・社会モデル」

患者の疾患を縦割りするdeseaseだけでなく、患者の主観的感情や家庭生活、地域生活を含んだillnessを捉えるために必要な生物心理社会(BPS)モデルを学びました。患者のillnessを診るときのポイントとして「か・き・か・え」、つまり患者の解釈、期待、感情、患者が考える影響について深く探っていくことの重要性を学びました。特に、学生同士で問診のロールプレイングを行った後に先生方による問診を見たことで、家庭医療での実際の医療面接について新たな気づきを得ることができました。


終了後のアンケートでは、時間が短く感じるくらい議論が白熱したことや、例え異なるフィールドに進むことになっても常にジェネラルなマインドを持ち続けていくことがこれからの医療に必要なのではないかという意見がありました。今回、医学生のみならず、看護学生も参加してくれたことで多職種の視点から議論できたこと、また実際に家庭医療を実践なさっている先生方を交えての話し合いで現実感のある議論ができたことが大きな収穫であると感じました。
最後になりましたが、ご協力いただきました群馬大学医学部附属病院総合診療部の先生方、ご多忙の中準備の段階から携わって下さいました高柳亮先生、平洋先生、新井大宏先生、そして講師の先生方、プライマリケア連合学会の皆様に深く御礼申し上げます。
(文責:飯塚・石田)